
家族の時間を重ねる家
日々の暮らしの中で、家族みんなで過ごす時間はどれくらいあるのだろう。
家の中での何気ない出来事が、ひとつひとつ積み重なって家族の思い出に変わっていく。
オーナーのFさん家族が祖父母から受け継いだ築40年の木造住宅は、とても手の込んだ造りの外観と、
二間続きの広い和室に縁側といった昔ながらの風情豊かな間取りでした。
今回は、昔の面影を残しつつ今のライフスタイルに合わせてリノベーション。
広い縁側から続くリビングは外と繋がる開放的な空間へ、縁側は家族で日本の四季や文化を楽しみ、
外を眺めながら読書をしたり、子供たちは宿題をしたり。
広いお庭には家庭菜園を。畑で収穫した野菜で、子供たちとお料理を楽しんだり、ウッドデッキでバーベキューをしてみたり。
おじいちゃんとおばあちゃんから受け継いだ、思い出の詰まったこの家だからこそできる日々の暮らし。
この場所で新しい家族の時間をひとつひとつ積み重ねていく。
Fさん家族の住み継ぐ暮らしが始まりました。
真壁づくりの柱と階段は、以前の面影を残し既存のものを使用。
以前は奥に設けられたダイニングキッチンは、玄関から繋がる広いシューズクロークへ。
お客様をもてなす場所として作られていた二間続きの和室。
雪見障子は既存のものを加工し再利用。障子を外すと広々とした家族の集うLDKに。
間接照明を設けたリビングは、映画やシーンに合わせて明るさ調整も可能に。
日当たりの良い縁側。子ども達がお勉強をしたり、四季の行事を楽しんだり。
時にはダイニングテーブルの向きを変え、お外を眺めながら食事も楽しめます。
暗い印象だった和室は、珪藻土の塗り壁に、優しい色合いの畳を合わせて明るくシンプルに。
応接間は二部屋に分離。
片側はキッチンから続くパントリーへ。
おばあちゃんが使っていた思い出の食器棚も一緒に。
応接間の片側はご主人様の書斎へ。
デッキに面した明るい書斎からは、外で遊ぶ子供たちの姿も眺められます。
昔ながらのタイルのお風呂は、ゆっくり足が伸ばせるユニットバスへ。
造作の洗面カウンターは、スライド式の鏡で二人ゆったりと並べます。
和室だった部屋は家族の寝室に。
障子は既存を使用。優しい光が差し込みます。
物置となっていた2階は子供部屋へ。
2階の和室も子供部屋へ。
丁寧で細やかな造りをしていた外観。
外観はそのままに、耐久性のある陶器瓦へ葺き替え、外壁は塗装を施しました。
ご主人様がDIYしたウッドデッキ。
広々としたデッキは子ども達が駆け回り、安心して遊ぶことができるお庭になりました。