「ニコイチ暮らし」始めました。
“限りある空間なら広げてしまえ”それがテーマの『ニコイチ暮らし』。
75平米、2LDKの2部屋を家族5人が暮らす“ひとつの家”とみなし、外部スペースを利用して繋げてしまったのが今回の物件です。
空間を広げるため通常行われるのは「壁をぶち抜く」という大掛かりな手法。しかし、コストが掛かる上に耐震構造の問題で思い通りにいかない経験をしたことがある人も少なくないはず。今回もまさに構造上の理由で部屋と部屋を区切る壁を壊すことができず、一時は計画を断念する可能性もありました。
↑このコンクリート壁を壊すことができれば空間をつなげることはできるが、構造上の理由でなかなか壊すことができない
通常ならここで断念するのだが今回は今までにない新しい形で空間をつなげることに。
それが既存開口部を利用した繋げ方。
↑玄関前の外廊下を壁で塞ぎ、室内に取り込む方法で二戸の住居を一戸につなぐことに成功
今回のプランニングでイメージしたのは『二階建ての家を平面で並べる』という事
最近の家づくりの間取りの傾向として、一階部分に広いリビングと水回りを設置し、友人を招きやすい空間を作り、二階部分は居室としてプライベートな空間をと言うのが多いように思いますが、それをマンションで実現したのが今回のニコイチ暮らしです。
生活感を見せず、いつでも人を招くことができる “招くリビング”と、家族が気兼ねなく自由に過ごすことのできる“くつろぐリビング”、それぞれの用途を持った2つのリビングを配置し
↑いつでも人を招くことができる「招くリビング」
↑主に家族のみで過ごすことができる「くつろぐリビング」
急な来客時でも家族は気を使うことなく快適に過ごすことができるよう工夫されています。
また、温熱計算を行い適切な断熱材を入れたことで次世代省エネ基準を大幅に上回る高気密・高断熱性能を確保しました。(Ua値0.38 HEAT20G2グレード相当)
工事完成時は真夏の8月初旬。連日35度を超える猛暑日でも延べ面積45坪の居住空間に対し28度に設定した家庭用エアコン2基で快適に過ごせる空間が実現しました。
さらに冬場の外気温が5度まで下回った日でも室内環境は22度に設定されたエアコン2台でふんわり暖かい空間を実現しています。
適切に断熱工事を行うことで、夏は涼しく、冬は暖かい住宅環境を作りことが可能です。
↑木下地を組み立て
↑高性能な断熱材を隙間なく充填します
↑さらにその上を厚さ0.2ミリの気密シートでしっかりと密閉します
↑床も同様に断熱材を隙間なく充填し、気密シートで密閉
↑天井には施工性の良い高性能グラスウール(袋なし)を充填し壁の気密シートと一体化させて室内気密を確保しています
新築では当たり前の断熱施工はリノベーションではなかなか標準採用されていないのが現実です。しかし今回はリノベーション住宅でありながら新築基準を大きく上回る住宅性能を確保しています。
リノベーションは新築に劣ると言うことは全くありません。むしろ新築より予算的にも自由に使えてより理想に近い暮らし方を手に入れることが可能です。
断熱の後はいよいよ仕上げですが、家族で暮らす大切な空間は、極力自然素材を使用することを意識し、床材には無垢のチーク材と国産の松を使用したものを採用しました。
壁や天井にも無垢の板を多く使用しています。板貼り以外の壁と天井にはマヨネーズ工場で大量に発生する卵の殻をリサイクルした「エッグペイント」を採用ました。卵1個に約7000~15000程あると言われる気泡の多孔質性を利用することで、脱臭・調湿効果に大きな期待がもてます。
壁の塗装は小学生のかわいい姉妹がお手伝いしてくれました。
高断熱・高気密によって得られた快適な体感温度の空間に調湿性や脱臭効果が期待できる素材をふんだんに使用することで、”ふんわり柔らかい空気に包まれる家”を実現しました。
↑自分たちで暮らす家の仕上げを自分たちで作ることの喜びを感じてもらいながら和気藹々と塗装を楽しみました
「本当に快適な暮らし方って何だろう?」
そう考えた結果、出た答えが広いリビングや使い勝手の良い水回りを兼ね備えた、高断熱高気密により室温の変化が少ない家でした。
それを実現したのが
『断熱エコリノベーション』
実はこの物件は弊社の二階にある弊社社長の自宅です。ご希望の方には実際に見学いただき、断熱の快適性を体感していただけるショールームとしても開放しています。ご見学希望の方はお問い合わせください。
あなたもリノベーションで快適な暮らしを手に入れませんか?