2016.09.01

三代目社長のあゆみ 第12話 〜社会人ラグビーはじめる【マジックボール編】~

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最初に言います。

今日は長いです。

若気の至りで稼いだ金は車に使い、寝不足の日々を過ごしていたある日のこと、高校時代のラグビー部の優しい先輩から久しぶりに連絡が。

『お疲れさん。今社会人ラグビーの新しいチームがあって、今度の日曜日、どうしてもメンバー足りないから一試合だけ出てくれないか?』と。

『いやいや、走れないから無理っすよ!』とお断りを入れると、

『大丈夫!大丈夫!5部リーグだから、ルールわかれば試合でれるレベルだから!エンジョイラグビーよ!』

ほうほう。ルールわかれば出れるレベル?

そんなレベルならもしかしたら俺、スター選手になれるんじゃね?

みたいな浅はかな考えで『じゃあ行ってみますね。』とお返事。

『サンキュー!じゃあ日曜日の朝7時に天文館公園集合だから!俺いけないから正太君ってのを探してね!』と先輩。

『What’s???

俺いけないからよろしく?

イミワカラン。。。

知らない人たちと初めましてでいきなりラグビーやれとおっしゃるのですか???』

『大丈夫!大丈夫!みんないいやつだから!っていうか俺も正太君以外はあんまり知らないけど、行けばなんとかなるから。じゃ、よろしくー!』

先輩の言うことは絶対です。

行きましたとも。日曜の朝7時に天文館公園に。

誰もいねーじゃねーか。。。

俺は騙されたのか?

社会人ドッキリか?

なんなんだこれは。

正太さんどこにいるの?

ってか【正太】という名前から勝手にこんなの想像してました。

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7時を10分ほど過ぎるとちらほらと人が現れ始めました。

でも僕の思ってた正太さんはいません。

その中の人に聞いてみました。

「あの、すいません。正太さんって方いらっしゃいますか?」

「あ、あの人ですよ!」

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うん。思ってたのと違うw

気を取り直して自己紹介。

「はじめまして。N先輩から聞いてきました大城です。今日はよろしくお願いします。」

「今日はわざわざありがとうね!助かるよ!」

なんだ、いい人じゃん。

これが後に僕の結婚式で友人代表のスピーチまでお願いすることになった、焼鳥侍坊主の【迫正太】さんとの出会いでした。

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この時誘われていったチームは城西高校のOBたちで、さらに天文館で商売をやっている人たちが中心となって結成した【マジックボール】というチームでした。

この時マジックボールで出会った人たちと今でも大変仲良くさせていただいております。

この時マジックボールに入らなければ、今の私の天文館の人脈は半分以下になっていたことでしょう。

それだけ大きな出会いでした。

一部ご紹介すると

居酒屋【かわぐちのりお】店主の河口憲雄さん

BAR U3 代表で今は釣り船の操業がメインの米 勇三さん

BLAZEの鶴之園大輔くん

ローライダー業界の重鎮 ONE MAKE 森 元由くん

大工で今は大社長の (株)秀成 西郷社長

などなど、とても楽しくラグビーできました。

当時結成して初めてのリーグ参加で5部リーグだったのですが、私が参加したのは初シーズンの二試合目。

本当に当時の5部リーグは素人レベルで、マジックボールの快進撃は凄まじいものがありました。

初シーズンの5部リーグで見事優勝!

【ラグビーって苦しいんじゃない。楽しいんだ!】とはじめて気付いた24歳の春の出来事。

翌シーズンは4部リーグ昇格でした。

この時多くの鹿児島工業高校ラグビー部の同級生もチームに誘い、さらに別口で鹿実のメンバーも数名加入。

城西+鹿工+鹿実の混成チームとなり、ますます勢いが増していました。

そして迎えた4部リーグ

またまた優勝。

あれよあれよで結成2年目には3部リーグへ。

マジックボールの時代が来たな。この勢いで3部も優勝だ!と息巻いて楽しかったのはここまで。

3部リーグともなると今度は相手もなかなか強豪になり、お遊びエンジョイラグビー状態ではなかなか勝てないんですね。

この時のマジックボールのメンバーは20代半ばの元気盛り!

せっかくだからオフシーズンはちゃんと練習して、3部でも勝てるチームにしよう!

となりました。

が、しかし、現実はなかなか厳しいもので、ちょっと練習すれば勝てるほど世の中甘くない。

そらそうでしょう。

しかも練習やっても人が集まらない。

そらそうでしょう。

練習より遊びが楽しいんだもの。

若いんだもの。

みつを。

まぁそれでも試合のときには人数が集まっていたので、シーズンは試合のみ出るような形で続けていました。

そんなある日のこと。

場所は宮之城かぐや姫グラウンド。

高校時代、合宿で苦しい思いをしたグラウンドです。

対する相手は強豪【宮之城クラブ】

この日は何かに取り憑かれていたのでしょうか?

怪我人続出。

なんと足首を複雑骨折した人もいました・・・

私はというと、タックルに入った際、相手の肘が頭部に刺さり、頭パックリ大量出血。

でも交代要員はもうおらず、止血して試合に出続けました。

そして今度はボールを貰った瞬間相手からのカチ上げタックル。

見事脳震盪を起こした私は、誰にも言わず一人グラウンドを去り、芝生の上で体育座りで試合の行く末を見つめていました。

一部記憶喪失w

なんだかんだで試合終了。複雑骨折の森くんは救急車で川内の病院へ搬送。

同じ車で来ていた僕は頭パックリで川内の病院まで付いて行きました。

複雑骨折の診療中、私の頭パックリも見てもらうと縫わないといけない状態で、その場で縫うと抜糸を鹿児島市内でするとまた初診料かかるので、市内で縫ったほうがいいですよ!と先生。

頭パックリのまま運転して帰りました。

そして某休日診療をしている病院へ。

休日診療ですからね。外科医がいなかったんですね。

当番医は女性の先生で、専門はなんと眼科w

でも医師免許はあるので僕の頭パックリは眼科医の処置に委ねられることにw

髪も剃らずにできるということでホッチキス止めですることになりました。

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眼科医に縫われるよりは処置はホッチキスが無難とホッとしていたのもつかの間。おそらくこの先生、ホッチキスしたことないっぽい。。。

ベテランのおばちゃん看護師に「これ、どうするんですか?」と小声できく始末。

おいおい、聞こえてますよ。大丈夫ですか?先生?

ベテラン看護師は堂々としたもんで「この傷が開いてるところを指で寄せてホチキスで一気に止めて」と説明しながら一発目。

「ザクッ」

「いてー!」

麻酔なしで頭にいきなりホチキスですよ。

頭蓋骨に刺さったかと思いました。

そこに先生の一言

「だいじょうぶですよー。すぐ終わりますから。麻酔も打てますけど、麻酔のほうが痛いと思いますのでー。」

女医よ。君は眼科だろ。君の大丈夫は信用できん。

ちなみにこんな感じでホチキスされてたんだと思います。

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そんな思いもむなしく二発目投入。

続いて三発目も無事に刺さり、なんとか傷はふさがりました。

頭部にホチキス。

タチの悪いイタズラ以外でなかなか経験しませんね。

頭部ホチキスを保護するためにガーゼで抑える。

見た目完全に円形脱毛症を隠してるんじゃないか?って感じ。

なんとその時私、鹿児島市の公共事業を受注しておりまして、現場監督としての立場でした。

毎週市役所職員と下請け企業と定例打ち合わせがあるんですよ。

頭にホチキスon theガーゼで。

朝の作業前の朝礼で『無事故無災害で本日もご安全に!』って言ってる本人が怪我してるわけですよ。

こりゃイカン。

さらにそのシーズン、右足首靭帯損傷。

ラグビーに怪我はつきものですが、社会人になると怪我は笑えない。

それでもみんなとやるラグビーが楽しくて、『辞めろ!』という親父を無視して社会人ラグビーを続けていましたが、試合に勝てなくなり、人も次第に集まらなくなり、残念なことにマジックボールは事実上解散。

楽しいラグビー生活が幕を下ろしました。

そしてまたラグビーと離れた生活をしていたある日のこと

鹿児島工業高校ラグビー部OBメインで結成する【ろっこうクラブ】の選手兼監督で、公私ともにお世話になっている先輩から

『今どこにも入ってなければろっこうに入らんか?鹿工卒なんだから入れよ!』

とのお誘いが。。。

というところで本日はここまで。

【ろっこうクラブではじまる第4のラグビー人生】へつづく

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